HOME > 5.11いい気分 > 部報第1号
 

  っそく部報の第一号を発行できました。こんなに早く発行できるとは思いませんでした。へたすると、最初だけで終わってしまうのではないかと不安でしたが、予想以上に部員の活動が活発で、部報係としても嬉しい悲鳴を上げています。ところで博道さん「ゴル突」の部報は出ないんですか?あの意気込んだ結成の投稿から何年たったのでしょうか?「ゴル突」の一員としてぜひ定期的な部報を期待しています。さて、この部報の題ですが、「5.11いい気分」としました。どこかで聞いたようなごろあわせですが、部員の気持ちが集約されていると思います。そのうち5.11よりも難しいグレードを登るような部員が出てきたとしても、これでいこうと思いますので、皆さんよろしくお願いします。ちなみに「ゴル突」の部報の題は、「ああ中杉川」はどうでしょうか?博道さん  

  れでは最近の活動状況ですが、やはり5.11aを部員全員が完登したことから報告しなければならないでしょう。第1号は松野で、久須美のサンセットロックの「毛バリ」でした。一部の人の間では50回もトライしとかいう誤った情報が流れているようですが、それは間違いです。正確には覚えていませんが、おそらく10回ぐらいだと記憶しています。冗談で私が倉島さんに言ったら、自分よりも一足先に5.11を登られてしまったので、悔しさのあまりそれをいいふらしたようです。その日のトライの一発目で完登出来たのですが、私が喜んで「倉島さんやったよ!」と言ったら「松野さん、50回もトライしたならば5.10aと同じだよ!」と言いました。私は一緒に喜んでくれるのかと思っていたのでがっかりしてしまいました。倉島さんの目は敵意にあふれていました。よっぽど悔しかったのでしょう。この「毛バリ」というルートは、核心部までは5.9程度ですが、核心部は独特の「Lムーブ」という動きをしなければなりません。その動きがかなり難しいのですが、マスターしてしまえば落としやすい5.11aだと思います。
 私にとってこの「毛バリ」というルートは特別な意味を持つルートでした。もう5年前になるでしょうか、初めて5.11のルートを登ってみた(その時はトップロープでした。)のが「毛バリ」でした。もちろん手も足も出なかったわけですが、核心部を見て「どんな人がこんな所を登るのだろうか?」と思ったほど、自分とは無縁のルートのように感じたのを覚えています。昨年の暮れから、本格的にフリーの力を高めようとトレーニングをはじめた時から、最初に完登する5.11のルートは、絶対「毛バリ」にしようと誓っていました。初めて登った時に、自分とは無縁だと感じたルートがわずか4ヶ月で登れるとは自分自身、驚きと共にすごく嬉しかったです。
 そして第2号は宮城君で、北川の「謙譲の美徳」でした。1トライ目でムーブを完成させ、2トライ目で完登しました。このルートはムーブは5.10a〜b程度なのですが、それが長く続くために核心部にかかる頃パンプしてきます。核心部のムーブもそんなに難しくはないのですが、持久力のない人には厳しいものとなります。私と村上さんも3トライほどしましたが結局レッドポイントは出来ませんでした。ムーブは、ほぼ完成したので次ぎは完登出来るでしょう。
 そしてついに出ました。5.11aのオンサイトです。池田フェイスの「お笑いバブル時代」でした。下部が核心でその後は5.10cのルートに合流するのですが、かなり厳しいムーブを宮城君は唸りながら超えていきました。下で見ていた私と倉島さんはその気合と強さに感心してしましました。持久力とパワーがないとなかなか厳しいオンサイトが出来たことはすばらしいことだと思います。この日は初めて3人部員が揃ったこととオンサイトを記念して岩場の基部で日本酒での乾杯をしました。その時に出た話の要点を書きます。
 

 
  • 我々がやっていることは、一般的にフリークライマーと呼ばれている人とは異なり、あくまでアルパインクライミングとしてのフリー登攀力を高めるための活動である。(ザックを担いで5.11を登ろうという話も出ました。)

  • いまだにW級A1の思想が根強く残っているため、フリーはせいぜいX級〜Y級を登れば良いと考え、それ以上力を伸ばそうとしないし、余裕がないため事故を起こしやすくなる。(フリーの力はあればあるほど安全度が高まる。このことはロープで確保していることの少ない沢登での高巻などでは特に重要なことである。)昔のクライマーは登山靴でX級〜Y級を登った。その人たちは今のフラットソールを履かしたら5.11以上は楽に登れる力があったのではないか。それを見落としてはいけない。

  • 終了点にクリップする位置であるが、どのような状態であろうがクリップできれば良いのではないか。「このホールドを掴んでクリップしないと完登したことにならない」というのは現実的には無理でないか。初登者でなければ分からない。(終了点にクリップしなければ完登にならないということで、何度泣かされたことか。終了点間際はパンプとの戦いで、つい終了点を掴んでしまい、何度もそのために再トライをしたルートもありました)

部のTシャツを作る。デザイン担当は誰だったけ?

 

 

して第3号は倉島さんで、久須美のサンセットロックの「フレネ」でした。ここのところ5.10cを立て続けにレッドポイントしていたので、そろそろ出るのではないかと思っていたところでした。完登までに延べ3日間、7トライの末に落としました。その日も1トライ目は核心部の手前でテンションが掛かり、今日もだめかもしれないと思いましたが、2トライ目で完登しました。終了点で記念写真?を撮りポーズをとって喜んでいた倉島さんでした。

れで部の設立メンバーはすべて5.11の壁を突破したことになりました。なんだか急速にレベルアップしているので恐ろしくなってきました。次の目標は5.12ですが、この分だとすぐに突破するメンバーが出そうな気がします。さて、次の報告ですが、新しい部員が入会してくれました。部員一同この人の参加を待っていたんです。そうです村上さんです。私が本格的にフリーをはじめるきっかけとなったのが、村上さんとっしょに行った楢抜山の雷岩でしたから本当に嬉しいです。我々が師匠と呼んでいるほどの人ですから、部のレベルアップが期待されます。村上さんの点数表ですが、特例ということで私と最初に行った雷岩から点数を付けることにしました。要するに現部員と同じ扱いということです。

 

  は残念な報告ですが、小田桐さんが退部をすることになりました。理由は点数制度の存在です。まあ私が点数表を付ける趣旨に付いて、事前に良く説明をしないで入部してもらったのが原因でしょう。「自分自身の励みになるように」というのが点数表を付ける趣旨なのですが(以前の会報にもそう記してあります)、どうしても賛同できないということなので、残念ですがこのような結果になってしまいました。私自身も以前の会報に書いたように、この点数制度の導入には迷ったのですが、現在の所いい意味でのライバル意識を持って、部員が活動する状況を作り出していますので、続けていきたいと考えています。この点数制度に関わる問題は、いろいろな考え方があって難しい問題だと思います。当会では私が入会する前に、アルパインクライミングにも点数を付けていたようです。どのような理由か分かりませんが、私が入会した時にはありませんでした。やはり難しい問題なのでしょう。以上が第1号の部報です。  

  各部員の状況
 
松野 自評になりますが、とにかく初見に弱い。原因は二つ、一つは持久力の無さ。ホールドを探しているうちにパンプしてしまう。現在インターバルトレーニングを実行中。もう一つは、墜落恐怖症。必要以上に力を入れてしまう。一度大フォールを経験する必要あり。当分は5.10b〜cのオンサイトと5.11aのレッドポイントをねらう。
宮城 我が部の若大将&登り頭。オンサイト力抜群。持ち前のセンスか。持久力と瞬発力のバランスが良い。そろそろ5.11b〜cにトライする力が付いてきた。近いうちにレッドポイントするルートがでてくると思われる。
倉島 最初は5.10c/dを立て続けにレッドポイント。そしてついに5.11aを完登。回復力が高く、トライの回数は一番多い。点数表に燃える男。私のトレーニングアドバイザー。海金剛での大フォール以来狂っている。
村上 師匠と呼ぶにふさわしい。オンサイト力抜群。絶妙な足さばきは見ていて勉強になる。自分の登れない所は、5.12以上が口癖。ややブランクがあったが、これから本領発揮か。最近ヌンチャク残置事件を起こす。


記  松野 卓司  
1998/6/20  登高会 ー 会報 NO.137より  
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