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第一回ゴル突山行(定例山行)
場 所
日 時
メンバー 

:南アルプス 栗代川
:7月17日(土)〜19日(日)
:松野(L)、常世田(S.L)、鈴木、羽場、矢野

松野 記
第1日目(7/17)

前夜の泊まり場である「千頭の道の駅」を後にして、栗代川林道を目指す。しかし、車止めまで来てビックリ、満員御礼なのだ。我々も含めて7〜8台止まっている。ゴルジュの中での渋滞も考えたくなかったが、それよりもおかず(アマゴ)はどうなるんじゃ。これ全員が釣り師だったら我々の分はまず無い。心配しながらも沢を目指して踏み跡をたどるが、これが非常に悪い。やっとのことで栗代川に降り立った場所で休憩する。
いよいよ最初の難関である「八丁暗見」にむかって出発するが、まもなく取水堰堤が見えてきた。以前は車止めから直接この堰堤に出たが、林道の崩壊でかなりアプローチが変わってしまった。堰堤を越えると、見覚えのある「箱淵」を通過するが、以前は胸まで水に入って通過したのだが、膝ぐらいしかない。林道の崩壊で淵が埋まっているという情報は本当だった。何か言い様のない悲しみがこみ上げてきた私は、その後も昔日の面影をさがしながら「新ゴル突隊」の最後尾をとぼとぼと歩いた。「曲がり淵廊下」の「鶴の天」では、十数年前の博道さんの姿が重なり、そっと涙する私でした。(なんだそれ)
唯一、龍言淵の最狭部とその前後が健在で、栗代川本来の姿がありました。
 全てのパーティを抜いて木葉沢出合をすぎた所で幕を張り、四匹の「アマゴ」を確保して今宵の宴となりました。しかし、夕食の準備中に会長鈴木の爆弾発言がとびだした。
「オレハ米モッテキテナイ」!!「マジですかカイチョー」??
「計画書ちゃんとみたんでしょうね」!!「居酒屋カッパしか見てねえよ」!!
「そのかわり米が進化した酒持ってきたのだから、つべこべ言うな」!!
松野と羽場は「会長はイイヨナー、米を忘れてエバッテイルんだからなー」とあらためて会長の凄さに感心してしまったのだ。これが矢野だったら飯食わせなかった。
 アマゴの蒲焼きとアマゴ汁の夕食でした。骨酒はうまかったです。常さん、来年は網をよろしく。

第2日目(7/18)

昨晩からの雨が降り続き、様子を見ていたら出発が十一時になってしまった。天候が回復する中、倉沢橋を過ぎ大崩沢との二俣に到着、昨年の計画ではここから稜線を越えて隣りの関ノ沢を下る計画であったが、今回は日程の余裕が無いので、登山道がある大無間山を目指す。しかし、急激に高度を稼ぐため、ものすごく辛い。源頭部で泊まろうかなどと、甘い誘惑に誘われながらも(今宵はイワナが食べたい)、最後の二俣を右に入る。すぐに水が枯れたので左の尾根に上がり、トラバースぎみに行くと三隅池と大無間山との中間あたりに出た。最後の二俣を左に行けばちょうど三隅池の付近に出たと思われる。時間的に寸又川林道まで行くのは無理との判断より、三隅池のほとりに幕を張った。風が強く寒いので、まずはタープの下に全員集合して、酒のリーダーの常世田の蘊蓄を聞きながらブランデーのお湯割りをいただく。気持ちの良い草地の上で熟睡できた夜でした。

第3日目(7/19)

心配していた雨は降らず、気持ちの良い天気になりそうな空の下、寸又川林道目指して出発する。以前に明神谷の下降路として使ったが、迷ってしまい木にセルフビレイを取りながらの最悪のビバークとなってしまった踏み跡だ。懐かしい三方峰で博道さんの悪口を言い、十数年前を思い出した。平坦な場所では踏み跡が不明瞭になり、赤布だけがたよりになる。視力の弱い(色弱?)私は、なかなか赤布を見つけられないが、羽場、矢野はアフリカの原住民のごとく探し当てる。視力は登山に必要な一つの能力なんだなあと、つくづく思った。メガネをかけているために不愉快な思いをしたことは数え切れない。
 苦労しながらも大樽沢への分岐に着き、寸又川林道へ急降下、後は千頭ダムを目指すだけだ。しかし、まだまだ苦難が待ち受けていた。ダムが正面に見えてきたころ、吊り橋への指導標を右に入った。記憶では、ダイレクトにダムに出た覚えがあったが、なにせ十数年前の記憶、指導標の通りに行く。立派な吊り橋を渡って踏み跡をたどるが、どうも悪い、そのうち林道に出るだろうと安易に考えていたが、どうも変だ。現在位置がわからなくなってしまった。左側の川に下ると、流れる方向が逆だ、支流に入ってしまったことが判明する。吊り橋の近くまで戻りようやくダムへの道を探し当て、懐かしのダムへ到着する。
 後は寸又峡温泉目指して2時間の林道歩き、松野の股ズレは限界に達した。
千頭の居酒屋「松」で反省会、仮眠、解散。
 今回の栗代川は、当初予定していた杉川が増水のため危険と判断したための予備の山行計画でした。私にとって二度目の栗代川、期待に胸を膨らませていました。しかしながら、同行してくれたメンバーには申し訳ないが、昔日の面影を探す悲しい山行になってしまいました。不必要な林道開発により、また一つ秀渓が姿を消しました。山行中、あの輝いていたころの栗代川の懐かしい思い出と、目の前にある無惨な姿の栗代川が重なり合って、気持ちが晴れなかった私でした。
新ゴル突隊となって4年目、昨年は「渡渉訓練、高巻き訓練」を実施し、個々のメンバーの力、パーティとしての力は、トップレベルになってきたことを感じさせました。さらに嬉しいことに、羽場と矢野がエラ呼吸ができるようになり、アブとヒルに襲われると喜びを感じるようになったため、会長の鈴木からゴル突の正会員として認められたことです。羽場は会長補佐(別名・・・世話役)、そういえば今回いろいろと命令されていたなあ?矢野は係長(別名・・・強力役)との役職が正式に与えられました。
今回の栗代川は、私にとって悲しみの山行となってしまいました。しかしながら、
同行してくれたメンバーに感謝、そして二度と訪れることはないであろう「鶴の天、龍言淵」よ永遠に、ああ!栗代川


  
鶴の天ゴル突のメンバー
鶴の天にて博道氏